ビー・インフォマティカ株式会社(本社:東京都渋谷区、マレーシアクアラルンプール支社)はシードラウンドにて、2025年2月に、北國銀行から1,500万円、個人投資家5名から1,500万円の合計3,000万円のデットファイナンスによる追加資金調達を実施しました。本調達により、2024年8月実施の7,100万円に加え、合計調達額は1億100万円に到達しました。設立当初からの累計調達額は、1億4,100万円となりました。
事業背景と調達目的
当社は、マレーシアのSME(中小企業)向けにデジタルファイナンスの革新を進めています。東南アジアでは、8割の中小企業が銀行融資サービスを享受できていないと言われており、誤って違法業者の金融サービスに巻き込まれるケースも多発しています。こうした金融アクセスの課題を解決するため、アーリーステージの中小企業に対する迅速かつ適正な融資判断を可能にする審査技術と事業基盤の強化が求められています。今回の資金調達は、以下の戦略的目的のために活用されます。
調達資金の用途
マイクロファイナンスの貸付残高の拡大
マレーシアのSME向けマイクロファイナンスの貸付残高を8,000万円まで拡大し、より多くの中小企業の成長支援を行います。
デジタルレンディングライセンスの取得
地方政府開発省(KPKT省)のデジタルレンディングライセンス取得のためのシステム開発を加速し、規制要件を満たしたデジタル金融サービスを提供します。
生成AIを活用したレンディングシステムの高度化
AIによるキャッシュフロー分析や信用スコアリングを取り入れ、効率的かつ迅速な審査を可能にするレンディングシステムを構築します。また、性格診断テストを組み合わせ、非金融データを活用した融資判断の精度向上を図ります。
オペレーションメンバーの拡充
事業拡大に伴い、金融オペレーションおよびビジネス開発チームの強化を行います。具体的には、フルタイムのオペレーションメンバー2名の採用と、フィンテック分野に精通したアドバイザーの参画を予定しています。
マーケティングプラットフォームの拡充
自社メディアルートの強化、ローンマッチングプラットフォームとの提携、営業パートナーとの協業、ペイメントゲートウェー業者との連携を通じて、安定したリード獲得を推進します。
インボイスファイナンスのPoC(概念実証)プロジェクトの推進
企業のキャッシュフロー改善を支援する新たな金融手法として、インボイスファイナンスのモデル確立と市場投入の準備を進めます。
これまでの進捗と今後の展望
2025年2月末時点で、以下の成果を達成しています。
マイクロファイナンスの貸付残高は既に6,000万円に到達
累積融資件数134件、アクティブ融資件数67件
デジタルレンディングライセンス取得のためのIT検査完了、取得環境を整備
OCR技術&サイコメトリックテストを使った自動審査の開発着手
インボイスファイナンスの提携パートナー確定、ワークショップ完了、実行準備
貸付先詳細
・平均事業ローンサイズは100万円程度
・業種:冷凍食品加工業、車パーツ修理業、ロジスティックス業、ファッションアクセサリー、
ブライダルパーティ衣装、レストラン、フィットネスジム、ほか
・事業主のデモグラフィ:平均年齢41歳、男性62%/女性38%、
マレー系56%/中華系23%/インド系12%/その他9%、
大都市居住率77%
今回の資金調達により、以下のことを達成していきます。
・貸付残高を8,000万円まで拡大
・デジタルレンディングライセンス取得を確実に実現
・OCR技術とサイコメトリックテストを使い審査自動化を実現
・インボイスファイナンスのPoCプロジェクト実施を成功させる
当社は今後も、デジタル金融の力を活用し、マレーシアの零細および中小企業の成長を支援してまいります。引き続き、よろしくお願いいたします。
◆会社概要
商号 :ビー・インフォマティカ株式会社
本社 :東京都渋谷区
海外支店 : マレーシア クアラルンプール
設立 :2020年
代表者 :稲田史子
事業内容 :SME向けマイクロファイナンス事業及びインボイスファイナンス事業
Website : https://jp.bee-informatica.com/
東南アジアマイクロファイナンス事業のビーインフォマティカ株式会社が、シードラウンドで3,000万円の追加資金調達を完了
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